浦野興治『諫早少年記』

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諫早少年記

かつて子供たちは表で日の暮れるまで遊びほうけていた。
そこには喧嘩も事故もあったが、友情も祝宴もあった。
干潟干拓で注目された九州・諫早に育った作者が、
昭和30年頃の少年たちの野遊びの世界を甦らせる。

ここには高度成長期以前の生活世界のディテールが、
子供の眼をとおして、驚くほど鮮明かつヴィヴィッドに
描き出されている。高度成長の渦中でなし崩しに忘れ
去られていった貴重な事どもを頑固に手放さず生きて
きた作者の、ストイックな持久力の勝利を証しするもの
だろう。文句なしに、私がこれまで読み得た数ある
少年小説中の随一である。

文芸評論家 堀切直人

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目次・初出一覧

諫早少年記
目次初出作中の暦
喧嘩独楽『テクネ』1994年7号(一月)
不知火『テクネ』1998年11号(二月)
野苺『青銅時代』1989年31号(三月)
朋輩『テクネ』1995年8号(四月)
千羽鶴『テクネ』1993年6号(五月)
弓矢『テクネ』1990年2号(六月)
七月二十五日『テクネ』1991年4号(七月)
廿日えべっさん『テクネ』1997年10号(八月)
丹波栗『テクネ』1991年3号(九月)
浮立『テクネ』1996年9号(十月)
神待夜『テクネ』1992年5号(十一月)
もちつき『テクネ』1999年12号(十二月)
※すべて加筆訂正しています

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